セレナ e-power

日産セレナ e-power

 

セレナe-POWERはクラス最後発のハイブリッドだ。

 

同クラスハイブリッドの元祖はトヨタだが、もう1台のライバルとなるホンダのスパーダハイブリッドは昨年9月末発売。
つまり、日産が最後発といっても2番手のホンダとはわずか半年差。
このクラス寡占するトヨタ、日産、ホンダの三社は、販売だけでなく、クルマづくりや企画でもカツカツの競り合いを続けている。

 

セレナのハイブリッドには、エクストレイル用の2.0Lモーター式ではなくe-POWERが選ばれた。
e-POWERはエンジンが発電に専念して、直接駆動はモ-タ-のみが担うシリーズハイブリッドである。
シリーズハイブリッドの原理は古くから知られているが、本格商品化は実質的に日産e-POWERが世界初。
セレナはその2例目だ。

 

セレナe-POWERのシステム

セレナe-POWERのシステムは意外にもコンパクト力ーのノート用と基本的に同じ。
充電の源となるリチウムエンジンも1.2?のままだが、その最高出力を向上させて、駆動モーターの出力もアップ。
さらにリチウムイオン電池も容量拡大するなど、ノートよりボデイが大きく重いセレナに細部は最適化されている。
従来型のガソリン車と比較しても、e-POWER化によって居住性や実用性で犠牲を強いられる部分は、あまりない。
ここで「まったくない」と言い切れないのは、e-POWER用のリチウムイオン電池が前席下に搭載される影響で、その部分のフロアがわずかに盛り上がっているからだ。
その盛り上がり自体はわずかなものなので、各席の配置や実効空間に影響はなく、前後ウォークスルーもそのまま可能である。
ただ、これによってセレナ伝統の省略されて、スマートマルチセンターシートが省略されて、2列目が必然的に独立キャプテン式となり、乗車定員も7名となっている。
というわけで、どうしても8人乗りが必要な向きは、e-POWERが選択肢から外れてしまう。

 

セレナe-POWERの燃費

さすが最後発だけに、26. 2km/L(JC08モード)というカタログ燃費は現時点でクラストップ。
発電用エンジンは1.2Lなので、全開付近での伸びや長い上り坂などでは、さすがに同じセレナの2.0L系(純エンジン車、S-ハイブリッド含む)
に譲るものの、市街地や都市高速などの加減速が強いられるシーンでは、e-POWERが最もパンチに富む。
数kmだけ可能というバッテリ?EV走行も深夜早朝などには意外に重宝するし、自慢のワンペダルドライブも、慣れれば同乗者を不快にさせない運転がとてもやりやすい。

 

また、重量増(2.0?系比で60?100kgほど重い)やe?POWER専用の靜粛対策、そしてバッテリー搭載のための強化フロアの恩恵か、実用域での乗り心地や静粛性も、セレナではe-POWERが最も好印象。
さらにレスポンスのいい電動動力のおかげで、あのプロパイロット走行時のマナーやメリハリもハッキリと向上している。

 

車体本体価格で比較した場合の2.0?系に対する「e-POWER料金」はおおよそ50万円。
この差額分を普通の使い方でモトを取るのはむずかしいが、クルマとしてのデキや高級感が2.0L系より明らかに上をいくのは確かである。

 

 

 

主要諸元 セレナ e-power
全長×全幅×全高 4,770×1,740×1,865
ホイールベース 2,860mm
車両重量 1790kg
発電用エンジン 直列3気筒DOHC+モーター
総排気量 1,198cc
最高出力 84ps
最大トルク 10.5kgm
燃料タンク 55L (レギュラー)
トランスミッション -
駆動方式 FF
タイヤサイズ 195/65R15
最小回転半径 5.5m
JC08モード燃費 26.2
車両本体価格 340万円

 

 

 

セレナ ハイウェイスター

 

セレナ ハイウェイスターVセレクション

 

持ち前の広い室内空間に多彩なシートアレンジ、豊富な収納スぺースなど、もともとセレナがライバルをリードしていた部分のアドバンテージをさらに広げたのが現行型だ。
室内長と室内幅はクラスナンバー1を誇り、使い勝手においてもいろいろ新しいことにチャレンジしており、これ以上は考えられないほどだ。
また、低床ではないプラットフォームによる高い目線や、下端を低めたサイドウィンドウによる開放的な視界も競合車とは異なるセレナならではの特徴として挙げられる。
織物と合成皮革を組み合わせたプレミアムインテリアや、「ハイウェイスター」でも明るい内装色が選べるようになったのもありがたい。

 

標準車もスポーティ―な意匠になったとはいえ、全長が80mm長く、全幅も45mm大きい「ハイウェイスター」はさらにスポーティで、また、新設定の2トーンカラーや16インチホイール&タイヤが選べるのも特権だ。

 

Sハイブリッド

S-ハイブリッドは発進時には低出力ながらモーターが押してくれる感覚もあり、変速比幅を広げたCVTや諸制御の進化も効いて、出足の加速から中〜高回転域に掛けての吹け上がりがより軽やかになっている。
プラットフォームを長らくキャリーオーバーしながらも走りは大きく洗練されており、専用セッテイングの足まわりは乗り心地と走行性能のバランスもちょうど良い。

 

乗車定員が8名であることや価格に対する価値の高さを理由に、e-POWERではなく、S-ハイブリッドを選ぶ人も少なくないという。

 

 

 

主要諸元 ハイウェイスター Vセレクション
全長×全幅×全高 4,770×1,740×1,865
ホイールベース 2,860mm
車両重量 1690kg
エンジン排気量 直列4気筒DOHC+モーター
総排気量 1,997cc
最高出力 150ps
最大トルク 20.4kgm
燃料タンク 55L (レギュラー)
トランスミッション CVT
駆動方式 FF
タイヤサイズ 195/60R16
最小回転半径 5.7m
JC08モード燃費 16.6
車両本体価格 293万円

 

 

 

 

 

セレナ

 

セレナはe-POWERに話題が集まっているが、本筋はやはり2.0Lのガソリン車だ。eーPOWERは7人乗りに限定されてしまうが、ガソリン車はスマートマルチセンターシートを装備した8人乗りとなっているので、シートアレンジが豊富で車内のウォークスルーもしやすくなっている。

 

スマートマルチセンターシートは、1列目から3列目までのセンターコンソールとしても使えるため、とても利便性の高いアイテムだ。ガソリン車はeーPOWERには設定がない4WDが選べるのもポイント。

 

「X」と「G」のパワートレーンはSハイブリッドだが、これはスターター機能付きの発電機が、加速時にわずかにトルクを発生させるだけなのでハイブリッド特有のアシス卜感はなく、動力性能的には平均的なレベルだ。
ただし、アイドリングストップ時からの再始動は、ライバル車よりも振動が少なく、発進がスムーズに行える。ハンドリングは高めの重心に合わせて反応を穏やかにしているため、リラックスして運転することができる。

 

プロパイロット

加えてセレナはプロパイロッ卜装着車も選べるから長距離ドライブも楽にこなせる。
セレナは3列目シートでも快適に過ごせる居住性が確保されており、リヤゲートも開閉が楽なデュアルバックドアを装備するなど、ミニバンとしての基本性能は高い。
セレナは卜ヨタのミニバン3兄弟と熾烈な販売競争を繰り広げているが、居住性や積載性、先進安全装備といった面では確実に一歩リードしている。

 

 

 

主要諸元 セレナ
全長×全幅×全高 4,690×1,695×1,865
ホイールベース 2,860mm
車両重量 1680kg
エンジン排気量 直列4気筒DOHC+モーター
総排気量 1,997cc
最高出力 150ps
最大トルク 20.4kgm
モーター最高出力 2.6kgm
モーター最高トルク 4.9kgm
フォレスター 下取り
燃料タンク 55L (レギュラー)
トランスミッション CVT
駆動方式 FF
タイヤサイズ 195/65R15
最小回転半径 5.5m
JC08モード燃費 16.6
車両本体価格 284万円